RSGT2025参加してみました!

この記事では、以下内容についてご紹介します。

はじめに

東京ガスiネット プロジェクトマネージャー部 アジャイル推進ユニットに所属している塙と申します。
東京ガスグループにアジャイル開発手法を根付かせるために、スクラムを用いた開発業務に取り組んでいます。
その一環として、RSGT2025に初めて参加してきたので、どのようなイベントだったか発信します!!!

RSGT2025とは

Regional Scrum Gathering Tokyo 2025は、スクラムアジャイル開発に関連する人々が集まるカンファレンスです。
スクラムマスター、プロダクトオーナー、デベロッパー、デザイナー、QAエンジニアなど多種多様な人が参加していました。
登壇者の話を一方的に聞くだけのカンファレンスと異なり、聴講後にコリドー(廊下)やオンラインのDiscord上で参加者同士がコミュ二ケーションを行い、参加者間の交流やネットワークの形成ができるところが特徴的でした。

詳細はこちら https://2025.scrumgatheringtokyo.org/#

スケジュール

  • Day0 18:40-20:40
    • オンラインのみ。事前セッション。
  • Day1 9:30-18:15
    • Welcome Note、Sponsor Talk、基調講演、セッション、Workshop、ナイトセッション
  • Day2 9:30-17:00
    • Welcome Note、Sponsor Talk、基調講演、セッション、Workshop
  • Day3 9:45-14:45
    • Welcome Note、OST、Workshop、Sponsor Talk、基調講演

参加メンバー

イベント概要

Day0

Day0ではオンライン限定で、無理なくカンファレンスに参加する方法のセッションと、新規参加者向けに顔見知りを増やすためのワークショップがありました。
これまでカンファレンスというと、何かしらの情報を会社に持ち帰らないといけないと思っていました。しかし、セッション内で、カンファレンスで得られるものは、会社に報告のしやすい即効性のある学びだけではなく、他の参加者との話や振る舞いによる気づきや、自身の行動変容もあるという説明があり、Day0から考え方の違いを感じさせるセッションでした。
顔見知りを増やすためのワークショップも、ここでの出会いをきっかけにして、他の会社の人達とDay1-3で何度も顔を合わせて話す機会を作ることができました。

Day1-3

Day1-3は、基調講演、セッション、Workshop、OSTなどに参加しつつ、その合間で参加者同士でおすすめのセッションや各社のアジャイル事情の話をしてきました。
基調講演やセッションでも新しい発見を得られましたが、参加者間でセッション中にDiscordでリアルタイムに感想を共有したり、コリドーで輪を作って議論をすることで多くの学びを得られました。
特に印象に残っている内容は以下の通りです

Day1 エンジニアリングマネージャー視点での、自律的なスケーリングを実現するFASTという選択肢について

  • FASTというフレームワークを導入したログラス社の話。
    FASTとは、OST(詳細は後ほど)から着想を得たフレームワークで、開発対象となるアイテム単位に15人くらい~のDeveloperが、数人ずつチームを作って開発を行い、一定期間ごとにチーム結成と解散を繰り返して開発を進めていくやり方。
    複数の固定チームにするよりも情報共有や連携のコストが減らせる一方で、毎回異なるメンバーで開発を進めていくので、各メンバーの高い自律性が要求されるとのこと。
  • この話はFASTの取組みだけでなく、このフレームワークの採用が、開発チームからのボトムアップの提案で始まっているのが印象的でした。
    ログラス社には新しい取り組みを推奨する考え方「アップデートノーマル。通称:アプノマ」があり、それが成功の理由の一つにもなったそうです。社内の「はじカタ」もこのような動きに繋げていきたい感じました。 →はじかたの参考URL。https://www.tg-inet.co.jp/company/vision/ →登壇資料。https://speakerdeck.com/yoshikiiida/rsgt2025

Day2 Key Note: Maximizing Value Using a Digital Product Mindset

  • ユーザストーリーマッピングの著者であるJeff Pattonさんによる講演(英語)。
    その場で手書きで図を書きながら説明をしていくやり方は、リズム感があり話に引き込まれる発表スタイルでした。
  • 私たちが追いかけるべきものは、予定どおりの進捗でも、質の高い製品でも、低コストでの開発でもなく、顧客に価値を提供できたかである。という話は、非常に印象的でした。"実際に顧客への価値が提供できているか"をプロジェクトの評価している案件がどれだけあるかと考えさせられました。
  • プロジェクトを計画通りに終わらせること"だけ"に注視するのではなく、それがエンドユーザに選ばれる価値に繋がっているか、利用者にどんな効果をもたらしているか"にも"着目できるような検証や分析の仕組みも整えていきたいと思いました。

Day3 OST

  • OST(オープンスペーステクノロジー)とは、参加者自身がテーマを持ち寄って、それに興味がある人同士が集まって議論をする取組み。
    一つのテーマに対して、そのテーマに興味のあるスクラムマスターや開発者などが、新人からベテランまで一か所に集まって議論をしており、自分自身の立場からでは考えもしなかった意見が多く飛び交っていました。
  • スクラムマスターの価値とは何か?」について話をした際には、どの企業でもそれを説明することに苦労していて正解がないことや、チームの目標となる生産性や品質をスクラムマスターの提供できる価値にするべきではない。など多くの意見を得られました。
  • お互いが言いたいことをテーマにしてフラットに話し合うOSTは、ぜひ社内でもやってみたいと思います。
  • 言葉を使わずにボディランゲージでコミュニケーションするテーブルや、坊主めくりをただやるだけのテーブルもあったりして、この自由さが活発な意見を引き出しているのかと思いました。

OSTの参考URL。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC

RSGTに参加してみて

  • いままでアジャイルジャパンくらいしかアジャイル系の外部イベントには参加していませんでしたが、聴講者参加型のRSGTでは、知見だけでなく言葉にしにくいマインドセットや熱量を持って帰ることができました。
    途中セッションを聞かずにコリドートークなどもしていたので、セッションを見た数は多くありませんが、実際にアジャイルをやっている他社のメンバーとフラットに会話ができる貴重な場となりました。
    自分の中でそういうものだと思い込んでいた考え方が破壊されたところは、このカンファレンスに参加したメリットのように思います。

  • アジャイルを始めてみて悩みを抱えている方、長いことアジャイルを続けてきて漫然とやっているなと感じているメンバには、知識だけでなく刺激を得られる場としておすすめです!!